体臭 8月1日

どうやら俺は臭かったらしい。そう同居人に告げられた時は愕然とした。今までずっと嫌な思いをさせていた事への申し訳無さで押し潰されそうであった。

先日母親からラインが来た。昔可愛がって貰った隣の家のお婆さんが亡くなられたらしい。

目をつぶると元気だった頃のお婆さんの姿が鮮明に浮かぶ。私は空想の中で思いきりお婆さんを抱き締めた。お婆さんは「くさっ」みたいな顔をしてパッと姿を消した。涙は流れなかった。

今思うと私はこれまでの人生も知らず知らずのうちに色んな人に臭いで迷惑をかけていたのかもしれない。

この前告白したJDにも臭いから振られたのかもしれない。大学で友達が出来ず、中退してしまったのも臭いからかもしれない。高校時代牛乳を飲み過ぎて牛乳不耐症になったのも臭いから、中学時代エイリーンに石の裏の虫を見た時の顔をされたもの臭いから

もしかしたら今統一教会が叩かれているのも私が臭いからではないだろうか? 

色んな人に謝罪をして回りたい。特に一番謝罪をしたいもの。それは自分の顔面である。

今まで私は上手く行かない事があると全て我が顔面に責任を擦り付けていた。しかし今回それが間違いであった事が発覚したのだ。

顔面はこう言っているにちがいない

「よくも今までありとあらゆる罪を着させてくれたな 臭いが原因だったんじゃねぇか!! 濡れ衣着せやがって おめえが着せた濡れ衣だから臭くてしょうがなかったわ」と

顔面さんごめんなさい。そしてお母さんごめんなさい。天皇陛下ばんざーーーい

まぁそんな感じです。これからは毎日風呂に入って服も着替えます。当たり前なんだけどね ではまたいつか 臭いがしなくなる日まで