眉毛サロンに行った 8/6

今月からは身だしなみに気を遣おう。よく振られた女性が「絶対綺麗になってやる 私を振ったことを後悔させてやる」と言って綺麗になる。そんなシーンがよくあるが、まぁ私もそんな感じである。そんな思いから眉毛サロンに行くことにした。

まずは電話でゲートという店に予約をとる。そして眉毛サロン当日。そのサロンはビルの二階にあった。階段の前に立つ。異様な勾配である。足腰の弱い老人なら転げ落ちてもおかしくない。確実に設計ミスであろう。

一段一段踏みしめる。足取りは重い。扉の前まで来た。中々扉を開けない。だが意を決した。この扉は眉毛サロンの扉だが眉毛サロンの扉ではないのだ。新たな自分になるための扉。ニューゲートなのだ。

カランカラン 扉を開けた。

「いらっしゃいませ~」愛想のいい美人な店員に予約した旨を伝えた。すぐ席に案内され眉毛の形を決められる。

私は眉毛サロンとはカミソリで眉毛を綺麗にしてくれる所かと思っていたが実は違った。

ムダ毛は切るのでは無く抜くのだ。ブラジリアンワックスで何度もムダ毛を抜かれる。

これがまぁまぁ痛い。だが「痛い」なんて言う勇気はない。

「痛いですか?」と聞かれたので「小学生の頃の僕なら泣いてますね」と答えた。お姉さんは笑っていた。

ようやくそれが終わった。「もう帰れるかな?」と思ったらお姉さんが一言

「ワックスで抜けなかった毛を毛抜きで抜いていきますね」

私は愕然とした。また抜くのか。きっとその時私が手に地球破壊ボタンを持っていたら押していただろう。これもまぁ痛かった

1時間ほどで終わり、鏡を見た。綺麗に整った太い眉毛が、目の上に二つあった。

私の心の中の小泉純一郎が「痛みに耐えてよく頑張った 感動した」と言っていた。

お金を払って店を出る。階段を見た。普通の階段であった。勾配も普通である。私の眉毛サロンへの恐怖心が階段の勾配を急にさせていたのだ。少年漫画のバトルシーンで、自分より強い相手と戦って負けている時に「相手が大きく見える…」みたいな事があるが、そんな感じであろう。

ブラジリアンワックスで毛が抜かれた部分がヒリヒリと痛んだ。でも不思議と嫌ではなかった。

その痛みは変わった自分を肯定してくれている。なぜそんな気がした。

ではまた明日 今日からブログ強化月間にははいります。