ひな祭り 2022/03/03
今日は3月3日。ひな祭りである。私の実家には大きなひな人形があった。私には姉と妹がいたので、ひな祭りが盛大に行われていた。その日は妹と姉が主役で、自分は脇役になる。
幼少期の私にとってひな祭りとは自分の形見が狭くなる日という印象であった。
その鬱憤が溜まっていた私は、とある作戦を思いつく。
ひな祭りの一日前、3月2日になった時私はひな人形が仕舞われている倉庫の中に忍び込んだ。そしてひな人形のおだいりさまが持っているしゃくを奪い、ゴミ箱に捨てると、ガリガリ君の棒を差し込んだ。
そしてひな祭り当日。母親が倉庫からひな人形を取り出し、部屋に飾る。
果たして家族は私がしたイタズラに気がつくのだろうか?心臓がバクバクと脈を打つ。
人形が飾られた瞬間姉が声を上げた「あれ?なんかおだいりさまが持ってる棒長くない?」
妹と母親も声を上げる「確かに長いわね?』「というかこれアイスの棒じゃない?』
その瞬間全てを理解した母親が私を鬼の形相で睨んだ。私にとって忘れられないひな祭りの思い出である。
まぁそんな日々を乗り越えて少年は大人になっていくのである。
今も私の家のおだいりさまは、ガリガリ君の棒を手に持っている。
ではまた明日 昨日のブログの評判がよくて嬉しかったです