常連客 くわさんが帰った 2022/04/19
朝から仕事だった。
いつもアイコスのブラックメンソールというタバコ一つだけ買っていく若い女の人がいるのだが、いままでは「○○番のタバコください」と言っていた。今日は「タバコください。」としか言わなかった。(もうあなたのレジで何回も買ったから覚えてるでしょ)ということだろうか。
いや何をコンビニごときで常連感を出しているんだ。ここは雰囲気の良いバーではないのだ。
私はヒゲをたくわえて常にグラスを拭いているバーのマスターじゃない。
といいつつまぁ少し嬉しかった。家に帰って寝た。
夕方ごろになって下に降りた。くわさんと加瀬ちゃんが話しているのを聞いた。
どうやら昨日俺が寝た後にくわさんが動物のセックスについて加瀬ちゃんに話していたらしい。
くわさんは病んだ日にカエルがセックス中に蛇に食われる動画を見るらしい。
世界一最高な気分の時に死ぬカエルを見て「これに比べたらまだマシだな」と思えるらしい。(どういうこっちゃ)
セックス中のカエルが蛇に食われるって中国の故事成語の成り立ちの話かよ。
俺が起きている間にその話をしてくれよと思ったけど、くわさんなりに気を使ってくれていたのかもしれない。
(加瀬ちゃんと動物のセックスの話したいけど、童貞いるしなぁ… こいつに話してもわからんだろうな 童貞だし 童貞は多分セックスって単語に興奮してその後何話しても、頭の中でセックス…セックス…セックス…ってリフレインして話聞こえなくなって終わりだろうしな こいつ2階言ったら喋ろ)と思われていたのかもしれない。
確かに学生時代辞書でエロい単語を引いて鼻息荒くしていた時代もあったが、今は大丈夫なはずである。安心してほしい。もしそれでもリフレインしそうになったら手にフォークを刺してなんとか正気を保つようにしようと思う。
でもくわさんみたいな明るい人でも、言えない秘密とか変な部分があるとしれて嬉しかった。
人間は皆何かしら変な部分があって当然なんだよ。と言ってもらえたような気がした。
もし世の中に人間が神と呼んでいる存在が天の上にいたとする。
彼らはもはやセックスなどはせず、子孫を増やしたい時は手を上に挙げて強く念じる。するとその手の中に自分の子孫を作り出せる。
仮にそんな存在がいたとするなら、彼らが何かに失敗して落ち込んだ時、人間のセックスを見ているのかもしれない。
裸で汗だくで腰を振る我々の姿を見て、「こいつらに比べたらマシだな」と思っているのかもしれない。まぁ我々と言っても私は童貞なのだけれど。ギザカナシス。
では最後に今日の格言を
癇癪持ちと食べる最高のディナーより、仲間と感謝して食う餅の方が美味しい。
今日も元気にいってらっしゃ~い。
ではまた明日。