人間失格的な何か 2/23(木)

今私は終わりの見えない絶望の中にいる。 

自分がいかに愚かで取るに足りない人間を実感している。

まず一番は半年前に入社した会社を辞めてしまったことである。

先週の日曜日の夜。今すんでいるシェアハウスに若い女性が遊びに来ていた。同居している女の子の友達である。

私はいつも通り自室に籠ってあてもなくTik Tokを見て、踊る女子高生をスワイプする作業に没頭していた。時計を見ると深夜12時。明日の仕事の事を考えるともうそろそろ寝なければ行けない時間である。そんな時扉の向こうから声をかけられた。「下で皆でボードゲームしませんか?」

本当はとてもじゃないがそんな事をしている暇はない。明日に備えて一秒でも早く寝なければ。だが目の前には若い女性とボードゲーム。私の脆弱な精神ではとてもじゃないが断ることは出来なかった。私はニンジンを吊るされた馬のように駈け足で一階のリビングにかけ降りた。

この一試合終わったら寝よう…この一試合終わったら寝よう…そんな事を考えながらカードゲームをした。気がついたときには深夜四時を回っていた。いや、深夜四時というより早朝四時と行った方が正しいかもしれない。

急いで布団にはいり目を閉じた。目を覚ます。

恐る恐る携帯を除くと三件の不在着信。時計は10時を回っていた。そのとき私は「ヤバい…今すぐ電話してすぐ仕事に向かおう」とは一切思わなかった。バックレようと思った。

もしかしたら私は、こうなることを期待して四時まで起きていたのかもしれない。

先週の木曜日 仕事中足が痛すぎて移動が出来なくなってしまった。2時間に10分の休憩があり、普段はその10分の間にトイレを済ませる。

その日は10分間その場に座り込んでしまい、トイレをせずに6時間ほどぶっ通しで作業していた。

すると、私の膀胱は限界点を迎え、その場で尿を漏らしてしまった。私の鼠色作業着は股間回りだけ深い藍色に染まり、足元には水溜まりが出来た。ライン作業で歩く度に、足元はピチャピチャと音を立てた。その時「近々辞めよう」とは思っていたのだ。

1日無断欠勤をした次の日職場に電話をいれた。「もう辞めます」電話の先の工場長から「とりあえず一回来てくれ」と言われたので工場に向かった。

工場長は優しく「無断欠勤の事は気にしていない。 続けて欲しい」と言われた。だが私の決意は固かった。

少しの押し問答を続けたあと工場長に「今月いっぱいだけでも働いてくれ」と言われた。了承した。

帰りの車の中でふと思った。現在私は24歳。今年で25である。25は四捨五入すれば30 決して若さで許される年齢ではない。18歳より30歳の方が近い距離にある。

そんなとしになってションベン漏らして寝坊して もう終わりである。

終わってるげんこつ山の狸である。

おっぱいのんで寝んねして~🎵ではない。

ションベン漏らして寝坊して~🎵である。 

遠くない将来の自分の姿が手に取るようにわかる。

ボロアパートの畳の上で孤独に生きている自分の姿。仕事以外の時間はTik Tokを見ているかTwitterのエロアカに「とてもエロいです チンチンが固くなってきました」とリプライを送る自分の姿。

畳の上で倒れ、誰からも見つけられず、腐敗が進み、隣人が大家に「隣の部屋から異臭がする」と言って、大家と警察同伴で私の部屋の鍵をあける。

すると鍵を開けた瞬間におびただしい数のハエが扉から溢れだす。それをかき分けた先には腐った私の死体。隣にはいつのかわからないカップヌードルの空とカピカピになったエロ本。そんな情景が手に取るように浮かんでくる。別に卑下しているつもりはない。このまま行けばそうなる。可能性の高い未来である。

まぁでもそれも仕方ない。それを打破するだけの能力も熱意もないのだから。

ではまた明日