加瀬ちゃんの車でバイトに行った 2022/03/23
昨日の夜は加瀬ちゃんが車を貸してくれたので、久々に車で職場に向かった。
きっと路面がゴチゴチに凍っていて自転車では危ないと、私のことを心配して車を貸してくれたのだろう。
そんな優しさと暖房の2つで身も心もポカポカしながらバイト先に着いた。
しかしあることに気がつく。車の裏のステッカーをどう説明したものか。
この車にはおびただしい数のステッカーが貼ってある。
どれくらいおびただしいかと言うと、
四畳半のボロアパートに住んでいる大学生がある日押し入れの壁紙が剥がれかけているのに気がつく。
ちょうどいい機会だから壁紙を張り替えるかと、剥がれかけの壁紙を思いきり剥がした。
すると壁紙の後ろには、おびただしい数の御札が壁一面に貼られていた。
それくらいのおびただしさである。
ちょっと遠目の駐車場に停めて歩くという手もある。しかしそれをしてもいいのだろうか?
加瀬ちゃんは私の為を思って車を貸してくれた。私に車を貸す事で、加瀬ちゃんにプラスは1つも無い。
そんな優しさを受けた自分が、同時間帯のバイトのJKに恥ずかしいからといって、車を見えない所に停めるなどしてもいいのだろうか?加瀬ちゃんの優しさに泥を塗る事になってしまわないだろうか。このステッカーを恥ずかしいと思う心が一番恥ずかしいのではないだろうか?
考え抜いた末、遠い所に車を止めた。愛や優しさもあるが、やはり恥ずかしい物は恥ずかしいのだ。
いくら愛が合っても、愛するが故に身体に彼女の名前のタトゥーを掘る様な奴は、恥ずかしい奴なのだ。それと同じである。
駐車場に車を停めて、ジャンパーを着て歩きだすと、私が歩く度に羽が舞った。
何かと思いジャンパーを見ると、布が破れて中の羽が出てきてしまっていたのだ。
気にせず歩き続けるが、どんとん舞う羽の量が増える。どれくらい羽が舞っていたかというと、
私は元々天界の天使だったが、天界で一切仕事をせずイタズラばかりしていたので、神様が怒って「下界で修行を積んでこい」と私を下界に落とした。下界にいる今は天にいた頃の記憶は全て忘れてしまっている。みたいなストーリーが自分にはあるのでは無いかと思ってしまうくらい羽が舞っていた。
angel〜angel〜angel〜 ah〜♪
そうさ僕達は天使だった〜
To my friends (トゥマイフレ)背中の羽根は無くしたけれど、まだ不思議な力残ってる〜♪
といった感じである。
結局寒かったので車で職場の近くの駐車場まで行ってしまった。その後特に問題なく仕事をしていたのだが、JKが休憩で外に出ていって帰ってきた時に、「ヤバい車外に止まってますよ 見てきてくださいよ」と言われた。
「へぇ〜 そうなんだ」と平然を装っていたが、心臓が飛び出るくらいバクバクしていた。
どれくらいバクバクしていたかというとと書きたいが、特におもいつかないので書かない。
仕事を終えて家に帰って寝た。
ではまた明日