休日 シェアハウスに来たての思い出 2022/03/28

今日は休みだった。ので洗濯して犬の散歩して小説読んでテレビを見るというおじいちゃんの様な一日を送った。

こんな生活を続けていたら、大仏がご主人と呼ばれているように、俺も加瀬ちゃんと岡田さんにご隠居と呼ばれるようになるかもしれない。

夕方に加瀬ちゃんが放送している横で洗濯物を干していた。そこでこのシェアハウスに来たての頃の、加瀬ちゃんが胸を丸出しにして寝ていたの

目撃した話になった。

その時はまだ二階も手付かずの状態で、皆一階に布団を敷いて寝ていた。

ある日私が起きると、加瀬ちゃんがあられも無い姿になって寝ていた。

そんな状態を目撃した私は一瞬で目を逸らした。

そしてこの状況をどう切り抜けるべきかを思考した。

浮かんだ選択肢は2つ この場から逃げるか、はだけた布団を直してあげるか

最初は布団を直してあげようかと思った。だがちゃんと直せた場合は良い。だが直している最中に加瀬ちゃんが目を覚ましたらどうだろう?

「あっ!今私はおっぱいを出した状態で寝ていて、見かねた森くんが布団をかけてくれているんだな! 同居人がいるって本当にありがたいなぁ」なんて寝起きで思うやつはこの世にいない。

仮に私の容姿がちいかわと瓜二つならそう思う人もいるかもしれない。だが今まで黙っていたが、私はちいかわと瓜二つではない。

確実に良からぬ事をしようとしていたと思われるだろう。

そう思った私はその場から逃げ出した。そして走った。ただひたすらに走った。

息も切れ、視界が曇った。そして立ち止まった。顔をあげると目の前は海だった。

私は広大な海を眺めた。

 

海を眺めていると、自分が悩んでいる問題がいかにちっぽけな物であるかに気がついた。

〜老人の頭のなかで、海は一貫して”ラ・マール”だった。〜

ヘミングウェイ 老人と海より抜粋)

そんなことをしていると岡田さんが仕事を終えて家に帰る時間になったので、私も家に帰った。

家に帰ると加瀬ちゃんはまだ寝ていた。だが加瀬ちゃんの上にはしっかり布団がかかっていた。

まぁそんなシェアハウス初期の頃のお話です

ではまた明日